2022-01-01から1年間の記事一覧

「アンドロイドは電気羊の夢を見るか?」フィリップ・K・ディック(1968年、アメリカ)

SF

アンドロイドは電気羊の夢を見るか?作者:フィリップ・K・ディック,浅倉 久志早川書房Amazon 「あなたってとっても優しい」エレベーターに乗りこみながら、ルーバがいった。 「人間たちには、とても奇妙でいじらしいなにかがあるのね。 アンドロイドなら、…

「国盗り物語(一)」司馬遼太郎(1965-1966年、日本)

国盗り物語(一)(新潮文庫)作者:司馬 遼太郎新潮社Amazon (しかしおれには、天禀の武略がある) そう信じている。 その才能を試したかった。というより、自分の一生の運を占うつもりであった。 戦国の世、牢人から国主へと成り上がっていく松波庄九郎(…

「クリムゾンの迷宮」貴志祐介(1999年、日本)

クリムゾンの迷宮 (角川ホラー文庫)作者:貴志 祐介KADOKAWAAmazon 火星の迷宮へようこそ。 藤木芳彦が目覚めると、そこは見知らぬ紅の世界だった。 傍らに置かれていたゲーム機を起動すると、そこには「火星の迷宮へようこそ」というメッセージが。 そして、…

「水使いの森」庵野ゆき(2020年、日本)

水使いの森 (創元推理文庫)作者:庵野 ゆき東京創元社Amazon ミミはこの時はっきりと悟った。自分はきっと水の神に呼ばれたのだと。 この西の最果ての地で、タータという師に出会うために。 雷、風、土、火、光、この世に存在するありとあらゆる力を使いこな…

「そして誰もいなくなった」アガサ・クリスティ(1939年、イギリス)

そして誰もいなくなった (クリスティー文庫)作者:アガサ・クリスティー,青木 久惠早川書房Amazon 小さな兵隊さんが一人、あとに残されたら 自分で首をくくって、そして、誰もいなくなった 言わずとしれたミステリの古典的名作。 孤島に招待された十人の男女…